高血圧
高血圧とは
高血圧とは、血管を流れる血液が血管の壁を強く押し続ける状態のことを指します。通常、血圧は常に変動していますが、高血圧の場合は慢性的に高い状態が続きます。
放置すると脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気につながる可能性があるため、早期発見と適切な治療が重要です。
高血圧の症状について
高血圧は自覚症状がほとんどないことが多いため、「サイレントキラー」とも呼ばれています。
ただし、血圧が非常に高くなると以下のような症状が現れることがあります。
-
頭痛
-
めまい
-
耳鳴り
-
動悸
-
息切れ
-
肩こり
-
吐き気
高血圧の原因について
高血圧は様々な要因が絡み合って発症します。主な原因は以下の通りです。
-
加齢:血管の弾力性が失われ、血圧が上がりやすくなります。
-
生活習慣
-
食塩の摂りすぎ
-
肥満
-
運動不足
-
喫煙
-
過度の飲酒
-
-
ストレス:自律神経のバランスが乱れ、血圧が上がることがあります。
-
遺伝的要因:家族に高血圧の人がいる場合、発症リスクが高まります。
-
他の病気:腎臓病や内分泌系の病気が原因で高血圧になることもあります。
-
薬の副作用:一部の薬が血圧を上げることがあります。
高血圧の診断・検査について
高血圧の診断は、血圧計を使って測定します。診断には1回の測定だけでなく、複数回測定して平均値を確認することが重要です。
医療機関では以下の検査を行うことがあります。
-
血液検査・尿検査
-
心電図
-
血管の状態を確認する検査
血圧の正しい測り方
「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子より
【測定前】
1. 測定のタイミング
• 毎日、同じ時間帯に測定する(朝と夜の2回が理想)。
• 朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食前、服薬前に測る。
• 夜は就寝前に測る。
2. 安静にする
• 測定前に1〜2分間静かに座る。
• カフェインや喫煙、運動後30分以内は避ける。
3. 適切な環境
• 室温は快適な状態にする(寒すぎたり暑すぎたりしないように)。
• 会話やテレビを見ながら測らない。
【測定時】
1. 手首or上腕の選択
• 上腕式血圧計が推奨される。
• 手首式は正しく測定しにくいことがある。使用時は心臓の高さを意識する。
2. 腕のセット
• 血圧計のカフ(腕帯)を素肌に巻く(厚手の服の上から測らない)
• カフの下端が肘の約2〜3cm上に来るように巻く。
• 締め付けすぎず、指が1本入る程度の余裕を持たせる。
3. 測定時の姿勢
• 椅子に座る(背もたれ付きが理想)。
• 足は組まないで床につける。
• 測定する腕は机の上に置き、心臓の高さと同じにする。
• 手のひらを上に向ける。
4. 測定の実施
• 深呼吸してリラックスした状態で測る。
• 会話せず、動かないようにする。
• 2回測定し、平均値をとる(1分程度の間隔を空ける)。
【測定後】
• 記録をつける(日時、測定値、体調など)。
• 家庭血圧が135/85 mmHg以上の場合は高血圧の可能性がある。
• 変動が大きい場合は医師に相談する。
高血圧の治療法
高血圧の治療には、生活習慣の改善と薬物療法があります。
1.生活習慣の改善
-
減塩:1日の食塩摂取量を6g未満に抑える。
-
バランスの取れた食事:野菜や果物を積極的に摂取。
-
適度な運動:ウォーキングや水泳などの有酸素運動を週4日以上。
-
適正体重の維持:BMI21.5~24.9を目標に。
-
禁煙・節酒:喫煙は血圧を上げるため禁煙を推奨。
-
ストレス管理:リラックスできる時間を確保。
2.薬物療法
生活習慣の改善だけでは血圧が下がらない場合、医師の指示で降圧薬が処方されます。主な薬として、血管を広げるものや、血管を収縮させるホルモンの働きを抑えるもの、体内の余分な水分や塩分を排出するもの、心臓の働きを抑えるもの、などがあります。
高血圧は適切な管理を行うことでコントロールできます。
定期的な血圧測定を行い、気になる場合は医療機関に相談しましょう。
